Kent's eye

決めなくていい、という選択。

「私のためのリング」とは、何だろうと考えることがある。

誰かのためだけに作られたという事実が、ジュエリーに特別な意味を与える——そういう考え方がある。マリッジリングが「あなたのサイズに合わせて」つくられるように、フィットするということが、愛着の根拠になる、という感覚だ。

だとすると、フリーサイズは「誰のためでもない」ということになるのか。

そうは思わない。

身につける人が選んだ瞬間に、そのリングははじめて「その人のもの」になる。サイズが決まっているかどうかではなく、そのデザインが自分の何かに触れたかどうか——それが「私のため」ということの本質ではないか。

それに、フリーリングには気軽さがある。

サイズを測って、悩んで、それでも不安で——そんなハードルをひとつ越えなくていい。「これ好きだな」と思ったら、まず手に取ってみてほしい。その気軽さが、ジュエリーをもっと身近にしてくれると思っている。

フリーリングは、選ぶ自由を手渡すジュエリーだ。

どの指に、どんな重ね方で。

そのすべてを、着ける人自身が決める。

KAORUは、その自由を、大切にしたいと思っている。


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