お互いベースとなるモチーフに沿ったデザインとなっているが、よく見ていただくと、カリグラフィには規則性はなく、モデロは「規則性」がある。同じ一定のデザインが繰り返しあしらわれており、同パターンで並んでいる。
一見すると複雑で不規則なモデロだが、実はデザインの型化にチャレンジしたコレクションなのだ。
著名な歌舞伎役者の名言にこんなものがある。
型があるから『型破り』。型がないのは『形無し』。
この言葉の意味は、一定の型を習得したものにしか「型破り」はできないという意と解釈される。型があるから新しいものが生まれる。無鉄砲に破天荒にやればオリジナリティが生まれるというものではないのだ。
デザインをパターン化した「型」をベースに、KAORUならではの透かしと偶発性を最大限混ぜ込んだ新しいモデロは、定番アイテムの一つになる可能性を大いに秘めている。
第十二回へ続く