Kent's eye

刻印のない、本物。

「K10って、どこかに刻印が入っているんですか?」

お客さまからよくいただく質問がある。
KAORUのリングには、刻印が入っていない。
正直にそうお伝えすると、少し驚かれることがある。

でも、偽物だからではない。

ゴールドのジュエリーには、純度を示す刻印を入れるのが一般的とされている。K10、K18——数字が大きいほど金の含有量が多い、というわかりやすい「証明」だ。
KAORUはその刻印を、あえて入れていない。

理由はシンプルで、デザインに妥協したくないからだ。
刻印のためのスペースは、細かな透かしや繊細なフォルムを大切にするKAORUにとって、見過ごせない選択になる。

そしてK10とK18、数字だけで語ってほしくないとも思っている。
どちらが上でも下でもない。それぞれに異なるこだわりがある。
KAORUのピンクゴールドは、一般的なものより赤みを抑えた色味に。イエローゴールドは、深みのある黄みを大切にした色味に。
どちらも「身に着けたとき、肌が美しく見える」ことを考えた、独自の配合で生まれている。その配合の中身は、企業秘密でもある。

KAORUというブランドは、流行を追い求めない。
古き良きものにインスパイアされながら、独自の価値観で「本当に身に着けたいジュエリー」を作り続けてきた。
素材へのこだわりは、そのひとつの大切な表れだと思っている。

「本物かどうか」を証明するのに、刻印は必要ない。
デザインで、素材で、色味で——KAORUは自分たちの「本物」を、これからも追求し続ける。