Kent's eye

掃除機の掃除

先日、引っ越したことをきっかけに「ロボット掃除機」を買った。

ボタン一つでAIが空間を把握し、勝手に掃除をしてくれるという代物だ。
思い切って広い部屋に引っ越したために、ボタン一つで部屋が綺麗になるので重宝できると確信して、奮発して上位モデルを買った。

ところが、使い始めて思わぬ壁にぶつかった。

ロボット掃除機が通れるように椅子をあげたり、カーテンの裾を持ち上げたり、掃除機が自由に動けるように周到な事前準備が必要なのだ。
そして、何よりも最も大きな壁は、「掃除機の掃除」にあることに使って暫くして気が付いた。

AI搭載を銘打ってるロボット掃除機は、緻密な造りになっている。ごみを綺麗に取るために、様々な種類のブラシがついていたり、ダストボックスが難解な造りになっている。「水洗いOK」とは言えども、これらを綺麗にするのは一個一個分解しなければならない。特に精巧にできている部品の隙間入ってしまった塵や髪の毛がなかなか取り出せない。

そこで、妙案を思いついた。

今まで使っていた古い「掃除機(ブラシ付き)」を使うことだった。
なんとまぁ、使い始めるとこれが綺麗によく取れる。
掃除機に掃除機を使って掃除をするという何とも言えない気持ちと時間の使い方になった。

ふと思った。
これは果たして本当に効率が上がっているものなのだろうか。

第三回へ続く